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[Voice]
年齢や暮らしの変化の中で、ご自身の装いに戸惑いながらも、また一歩を踏み出す方々の声を綴っています。

「今の自分が着たいものがわからなくて.....」
長年、服がお好きで、さまざまなブランドを選ばれてきた6年ほどお付き合いのあるお客様。その方がふと こぼされた一言に、初めは少し驚きました。けれど、心や身体は移ろっていくもの。お話を丁寧に重ねながらいくつかご提案をする中で、ある一着を試していただいた瞬間、少し曇っていた表情がぱっと明るくなったように感じたのです。
それは、私が「きっとお似合いになる」と思っていたものの、ご本人は普段、意識的に避けていらっしゃったデザインでした。
「これからの方向性が見えた気がしました。今日、来られて本当に良かったです。」
そうおっしゃったときの瞳の輝きは、今でもはっきりと覚えています。内面の変化を受け入れ、自分自身と向き合うこと。その気づきのきっかけとして、服がそっと寄り添ってくれる。服は、これからの未来をともに歩む、心強い味方なのだと感じました。
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