カルセドニーについて
- 8月1日
- 読了時間: 2分
正直にいうと、私はあまり石には興味がありませんでした。
石は独特の強さがあって、どこか自分には重たく感じていたからです。
今回の展示でご紹介しているカルセドニーも、初めて原石を見た時は「この石が本当にジュエリーになるのだろうか...」と戸惑ったほど。
透明でも鮮やかでもない、掴みどころのない曖昧さを持つ石。


でも、その印象は仕上がったジュエリーを見た瞬間、霧が晴れたように変わりました。
主張はしないのに、そこにあるだけで空気が変わる。
柔らかな灰青と灰白の揺らぎは、遠くの景色や霞んだ空を見ているような美しさがあります。
mederu jewelry は、今回のカルセドニーに "霞" という名をつけています。
霞は、空気の中の微細な粒子に光が散って生まれる現象。
カルセドニーも同じで、青い色素はなく、内部の粒子に光が反射して淡い青が漂って見えるのだそうです。
まるで「大気をそのまま固めたような」石。
宝石としては曖昧で価値がないとされるかもしれませんが、この揺らぎこそが、静かな美しさを生み出しています。


[mederu jewelry] Chalcedony dome ring 318,000円 / pierce 118,000円~ / necklace 158,000円~
同じ空がふたつとないように、カルセドニーもひとつとして同じ表情はありません。
日々の装いにそっと溶け込み、身につける人の内面から余韻のある美しさを引き出してくれる、そんなジュエリーです。
光の当たり方や角度によって、写真では伝わらない繊細な表情が浮かびます。
触れたときの軽やかさも、ぜひ感じていただけたら嬉しいです。
mederu jewelry は8月3日まで店頭でご紹介しています。
ご感想・ご質問など、お気軽にお寄せください。
(もし何か心に残ることがあれば、そっとおことばを残していただけましたら幸いです。)
*コメントはサイト会員のみ
表示名はFAQページ内 会員について [ 表示名を変更] をご確認の上ニックネームに変更することも可能です。
(変更されない場合は、ご登録時に設定されたお名前が表示されるようになりますので、ご注意ください。)
Comentarios