The Beautiful Mind of SHIRANUI | #2 初心
back to the basic .
初め、思い立った時の純粋な気持ちに勝るものはない。
直感を信じること、それは自分が良いと思った価値を裏切らないこと。
そして、心が動いた瞬間を見逃さず、自分の中にどう落とし込めるか。
私はこの服屋という仕事を何度も辞めようと思ったことがあります。

昨年 届いてすぐに旅立っていき、どうしても忘れられなかった一着。ドラマチックな再会。たっぷりとした着丈と身幅、圧倒的なボリュームは裾を揺らすたび心躍ります。ストールをアクセントに。
コート165,000円[humoresque] ワンピース 40,700円[SPエシュペー] ストール39,600円[suzuki takayuki]
それは服が嫌いになったというわけではなく、想いが届かなかった時。一ヶ月経って、半年経って、それでも魅力を届けることができない。
特に白縫衣で扱う服たちにパワー負けしてしまい私の力不足を感じる瞬間、この仕事向いていないのかな?と自信を失いかけそうになったことがあります。
ある時、一人のお客様から頂いたお手紙がとても記憶に残っています。
「人と人との記憶が宿るものって素敵だと感じます。大切にしたいものはご縁があったタイミングで、人との繋がりを通して迎え入れられたらという思いがあります。様々なものが簡単に手に入る時代だからこそ、小さな商いという形に新鮮な魅力を感じています。」
まだ白縫衣にはお越しになったことのない通販のお客様からの言葉でしたが、なんで私は一人で焦っていたのだろうと反省をしました。


少し遊びを加えても成立するレザーの着こなしは発見の連続。メンズサイズのシャツはリラックスしたシルエットを活かしボタンを掛け違えドレープ感を。こんな着こなしもと広く変化を受け止めてくれる型にとらわれない魅力があります。
レザージャケット154,000円/ブラウス48,400円[suzuki takayuki] シャツ46,200円[WIRROW] スカート55,000円[humoresque] シューズ[tachinochie]
漠然と答えのない問いに、迷い込むこともあります。そんな時は深呼吸をして、自分を信じること。一つのことと向き合うこと。
感覚を研ぎ澄ませて育てていく、成長できたと感じる瞬間はいつも一歩を踏み出した時に現れる気がしています。
「ただ服を届ける仕事ではなく、服を届けた先の価値を伝える仕事。」
私はほぼ服未経験からこの仕事を始めましたが、服を好きになった初めの気持ちは誰かのために、そして誰かと共に。服とは自分一人の問題でもありますが、誰かとのコミュニケーションツールでもあります。
着る服から佇まいや意識は変わっていく。
私もそうでした。
なりたい自分と向き合えるように、今の気分を確かめながら、でも初心は忘れずに。


WIRROWの服は"柳"という訳のように、動作ひとつひとつが自然体でやさしくなれるような静かな気品があります。秋色のワンピースは一着で秋の気配を纏ったよう。タートルネックを重ねたり、ケープを重ねたり、落ち着いた着こなしを楽しめそうです。
ニット36,300円/ワンピース63,800円[WIRROW]
着用で使用した服のご紹介はこちら(商品の掲載は26日午後を予定しています。)
*こちらの商品は2024.11/4(月)でオンラインストアへの掲載を終了いたします。商品について、ご不明点がございましたらお気兼ねなくお問い合わせください。